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Tenko Kisaragi

尿膜管癌 10年経過

2021年08月21日

6月、最後の定期検診。

1年に一度になったCT検査。特に問題もなく、先生も
「今年で終わりですね」
とにこやかでした。

卵巣がんと思われ、女性診療科で診察後、すぐ手術が決まって、そのための検査予約。

MR検査をしたけど、あれって、撮影しながら向こうでは見えてるのかなぁ?

造影剤を入れた時は、体が熱くなりますよって言われたけど、
馬鹿みたいだけど、更年期のホットフラッシュみたいなものだと、今では思う(^^)

手術で、卵巣がんではないと判明。
検査結果が出ないと退院できないと言われたけど、とにかく1週間で退院してやる!と、頑張って歩いたもんね。

手術の次の日は、お見舞いに来てくれた母親と話しながら
「何時頃帰る?」
と聞いたけど、これは決して居てほしいから聞いたわけではない。
「何時でも良いよ」
という返事を聞いて悪いなと思いつつ、
「疲れたから寝たい」
と言った私。

手術日も、麻酔が聞いて眠くて眠くて、母親と父親が来てくれていたが、話をするなんてとんでもなくて、
「帰っていいよ。とにかく寝ます」
と言った私。

「卵巣がんではなく、その部分は綺麗でした」
と言ったお医者さんに、大きく「はぁ?」と言いたかったけど、眠くて眠くてほぼ反応できなかったし(^^;

私、麻酔とか眠くなる薬とか、ほんと弱いし。

あの頃は、尿膜管癌という病気を調べると、かなり悲観的なものばかり出てきて、退院後半年生存率が悪いとか・・・で。

元気に退院したけど、半年後には死んでるのかなぁと思っていたり。

今も調べてみると、wikiには、『5年生存率は 6.5 ∼ 43.5%と予後不良な疾患』と書かれている。

膀胱と尿膜管の全摘(場合によっては部分切除)が推奨されているらしいけど、手術時は卵巣がんだと思われていて、女性診療科での外科手術だったので、泌尿器科の先生に来てもらって、とりあえず、腫瘍と癒着のあった膀胱の一部分を摘出して終わり。

健康診断の時に、尿膜管癌でしたって言ったら
「尿路再建されたのですか?」
と聞かれるけど、膀胱もそのままだし、尿膜管もそのまま。

手術後、検査結果によっては再手術することになると言われたけど、
それも無かったし。

先生も言ってたけど、ポピュラーな病気じゃないから、治療法も確立されてないので、病院によって治療法は異なるのだそうです。

そうそう、女性診療科から泌尿器科に転科する際に、泌尿器科系は骨に転移することが多いらしいからと、骨シンチグラフィを撮った。

これ、結構私には辛かった。

午前中に放射性医薬品を注射してもらい、全身に回るのを待って(多分4時間くらい)撮影。
ベッドのマットとマットに挟まれるような撮影(実際には違います)。
だから、嫌がる人が多いらしいけど、私は寝てました(^^)

多分、この注射した薬品がきついのか、抜けるまで体がだるかったです。
その夜、友人たちと食事の約束していたけど、断ろうかと思うくらい。
ただ、抜けるのも早いみたいで、ちゃんと食事会には参加できました💕

この病気になって良かったことは?と聞かれたら、
タバコをやめられたこと
ですかね。

入院する前は、入院中我慢できるか不安だったけど、いざ入院してみると、
タバコの気配が全くなく(当たり前だけど)、タバコ吸おうなんて思えなかった。
代わりに水を飲んでたかも。

そんな感じだったので、退院後、何となく体が綺麗になったような気がして、タバコを我慢できなくなるまで吸うのはやめようと思っていたら、知らない間に、吸えない体になりました(笑)

退院してから、生命保険をもらうのに、尿膜管癌ってわかってもらえるだろうか?と思ったけど、調べたらちゃんと指定の癌の中に尿膜管癌ってありました。

手術から10年経って、今後どうなるのか分からないけど、残されている時間をたくさん楽しい事して過ごしたいと心から思えるし、あまり物を増やすのもやめようと思ってます。

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