櫛饒速日命だとか、櫛名田姫だとか、見ているととにかく名前に「櫛」という字を使っている神様が多い。
美称だと書かれているのだけど、
「櫛」という字がそんな役割を果たすのか?
とかなり疑問。
櫛と串は同じ語源で、
「不思議なこと」=奇し、「霊妙なこと」=霊(くし)びという言葉からきているらしい。
「くしび」なんて言葉は初めて聞いた💦
櫛は、髪を梳かす以外に、昔は、ダニとかシラミ、フケなんかを髪の毛から取り除くための衛生用品だったとか。
櫛を頭に飾っていたこともあるから、櫛は一般の女性が身につけられる装飾品で自分の形見にしたことも分かる気がする。
調べ始めたところで、
高田崇史さんの「古事記異聞 オロチの郷、奥出雲」にたまたま出会えた。
◎斐伊川の「斐」が「櫛」と関係しているのではないかと、主人公が先輩に話を聞く場面。
斐の音を表しているおが非常の非。
この字が元々「梳き櫛」を表しているという説明がよくわからず。
で、ネットで探してみたら……
以下、「「非」 髪をすく櫛の形」というタイトルで、
あるサイトにこんな記事があった。
”「非」は髪(かみ)をすくための櫛(くし)の形です。古代中国では櫛のことを「非余(ひよ)」と言い、「非」はその形です。この「非」を今は本来の櫛の意味ではなく、否定の「あらず」の意味に使っています。”
https://www.47news.jp/24283.html
そうして、作者の考えとして、「櫛」=「非」だから、
朝廷に背く悪神には、名前に「櫛」という字が入っている。
なるほど。
そういう考え方もあるわけね。
というか、事実かもしれない。
こういうの、調べるのって楽しい(^^)
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